両凸レンズ
レンズ径50ミリ以上のリーディンググラスに良く使われます。レンズ径10ミリ前後で10倍程度のルーペができますが、各種の収差が残ります。
平凸レンズ
レンズ径100ミリ以上の拡大鏡に良く使われます。倍率は2倍以内と低倍率です。3~8倍程度のルーペにも使われます。
ダブルレンズ
10倍前後のルーペに良く使われます。1枚レンズに比較すれば像の歪み等は抑えられますが色収差は依然として残ります。
3枚レンズ
凸レンズ3枚の組み合わせ。高倍率が期待できますが、各収差は残りますので今はあまり使われないタイプです。
アクロマートレンズ
屈折率や分散率の異なる凸レンズと凹レンズを貼り合せたレンズです。10倍程度までなら各収差は良く抑えられ,色収差もあまり気になりません。双眼鏡対物レンズにも使われます。
2群3枚レンズ
アクロマートレンズに凸レンズを組み合わせ、各収差を抑えながら高倍率(10倍以上)を期待できるレンズです。
2群4枚レンズ
2群3枚レンズの色収差をさらに改善したタイプです。15倍前後まで気持ちの良い像がえられます。
3群5枚構成
さらに倍率を高めようと考えられた構成ですが、20倍ともなるとどうしても周辺像の歪み等が気になってしまいます。
トリプレットレンズ
設計が難しいレンズですが、10倍程度までならほとんど完璧な収差補正ができます。貴金属の鑑定などにはほとんどこのレンズが使われます。
2群5枚レンズ
ファイブホールドと呼ばれ、トリプレットとアクロマートの組み合わせです。高倍率でもスッキリとした像が得られ、検査・鑑定用に最適です。
非球面レンズ
通常の凸レンズでは、周辺部の像が多少歪むことは避けられませんでしたが、これを上手く補正しようとしたのがこのレンズです。高級リーディンググラスに使われます。
フレンネルレンズ
シート状の拡大レンズがこれにあたります。灯台の巨大レンズも同様のタイプです。